アートな世の中会議 No3





アートな世の中会議3回目の今回は「アートフェア東京2019」の特別企画。
アートフェア東京のマネージング・ディレクターをされている北島輝一氏にお話を伺いました。

北島さんは慶応大学理工学部卒業後、ソニーの研究所・野村證券・金融の世界を渡り歩き、ひょんな事からアートフェア東京のディレクターになったというユニークな経歴の持ち主です。

金融の世界にいらした方なので、アートマーケットの分析もユニークでシンプル。次々飛び出す斬新な切り口のお話に引き込まれるように聞き入ってしまいました。

とても興味深いお話だったので、その中から少しご紹介しますね。

◆アートは世界最古の「仮想通貨」
いきなり何のこと???って感じですよね。
北島さんによると「アートマーケット」と「金融マーケット」はとても似ているそうです。
アートは形があるので、交換する事が出来ます。交換出来るということは、資産を持っているという事。
資産の中でも、アートは不動産より売買しやすいのでより金融商品に近い性質だそうです。
通貨は国家が発行しているので、国家に縛られていますが、仮想通貨は国家に縛られていない通貨なのでアートに似ている。
なので「アートは世界最古の通貨なのです」と理路整然とした論理に「確かに」と納得。わかりやすい!

◆アートの価値は誰が決めるの?
そうそう、それ気になりますよね。
北島さんはキッパリ「それはマーケットが決める」と断言。
価値のあるものには価格が伴う。厳しい言い方だが、価格がつかないもに価値はない。

これに対して「売れない作家には価値が無いってこと?」と会場にいらしたアーティストの方が反論されました。

でも北島さんがおっしゃったのは、アーティストさんや作品の価値では無くて、あくまでマーケットでの価値の事。
マーケットは感情で動いているのではなく、全て数字に置き換えられたもので動いているんですね。またまた納得でした。

頭の中が整理され、今までモヤモヤしていた部分がスッキリ。
アートマーケットをこんな風に分析して語れるのは、北島さんの他にはいないのではと思えるほど、内容の濃いセミナーでした。