齋藤美穂教授 「感性をつなぐ色彩の役割」




齋藤美穂教授の最終講義


早稲田大学 井深大記念ホール


初めて乗った都電荒川線の電車


電車の中はこんなに可愛くなってました


早稲田大学の齋藤美穂教授の最終講義・
「感性をつなぐ色彩の役割」

齋藤教授は3月末で退職されるので、今日が最後の講義。
この貴重な講義に、コーディネータの
大先輩の方からぜひにとお誘い頂き、ご一緒させて頂きました。

齋藤教授は、「物理的な世界と心理的な世界にはギャップがあるのでは?きっと心の世界は違うはず」 そんな疑問を持たれ心理学の研究を重ねられたそうです。

たくさんのデータを基に興味深いお話が次々飛び出し、ワクワクの連続。

その中でも興味深かったのは、日本人の白嗜好が特徴的というお話。
日本では古来から「白は 神聖・神秘を感じさせる色」として珍重されてきた歴史があり、「白は重要な色」とされてきました。
「嗜好」というものは、単なる感情の問題ではなく、その人の育った環境や文化といった外的要因が徐々に脳に擦り込まれ、形成されるものだそうです。
日本人の白好きにはそんな背景があったんですね。

これは日本だけではなく、古くから文化的交流があったアジアの国々でも同じような現象が見られるそうです。
でも他の国々では白が好きな色にランクインしていない国もあるそうなので、私達日本人からするとちょっと不思議な気がしますね。

好きな色のイメージを聞くと、「綺麗・心地よい・明るい」嫌われる色のイメージは「汚い・不快・暗い」と正反対の結果だそうです。

それに反してビビットブルー(鮮やかな青)はどの国でも好まれる色で、唯一タブーとならない色だそうです。
日本でも「信頼や誠実さ」の心理的イメージの高い青が、企業のコーポレートカラーとしてたくさん使われているのも頷けます。
私達の周りでは、色々な場面でこの心理効果を使った色遣いがされていますので、注意して見てみると面白そうですね。

「空間や時間の変化に関わらず常に好まれる色、常に嫌われる色があり、一方では変化する好みもある」と齋藤教授。
色の世界は奥が深いですね。