Frieze(フリーズ)・ロサンゼルス




ロンドンの現代美術と文化の専門誌「Frieze(フリーズ)」が2003年から毎年開催しているアートフェア。
ロンドン・ニューヨークに次ぎ、今回ロサンゼルスで初めて開催され「フリーズ・ロサンゼルス」

その時のレポートをアートのある暮らし協会でご紹介頂きました。
詳しくはこち
https://art-styling.jp/casestudies/friezela2019/

アートな世の中会議 No3





アートな世の中会議3回目の今回は「アートフェア東京2019」の特別企画。
アートフェア東京のマネージング・ディレクターをされている北島輝一氏にお話を伺いました。

北島さんは慶応大学理工学部卒業後、ソニーの研究所・野村證券・金融の世界を渡り歩き、ひょんな事からアートフェア東京のディレクターになったというユニークな経歴の持ち主です。

金融の世界にいらした方なので、アートマーケットの分析もユニークでシンプル。次々飛び出す斬新な切り口のお話に引き込まれるように聞き入ってしまいました。

とても興味深いお話だったので、その中から少しご紹介しますね。

◆アートは世界最古の「仮想通貨」
いきなり何のこと???って感じですよね。
北島さんによると「アートマーケット」と「金融マーケット」はとても似ているそうです。
アートは形があるので、交換する事が出来ます。交換出来るということは、資産を持っているという事。
資産の中でも、アートは不動産より売買しやすいのでより金融商品に近い性質だそうです。
通貨は国家が発行しているので、国家に縛られていますが、仮想通貨は国家に縛られていない通貨なのでアートに似ている。
なので「アートは世界最古の通貨なのです」と理路整然とした論理に「確かに」と納得。わかりやすい!

◆アートの価値は誰が決めるの?
そうそう、それ気になりますよね。
北島さんはキッパリ「それはマーケットが決める」と断言。
価値のあるものには価格が伴う。厳しい言い方だが、価格がつかないもに価値はない。

これに対して「売れない作家には価値が無いってこと?」と会場にいらしたアーティストの方が反論されました。

でも北島さんがおっしゃったのは、アーティストさんや作品の価値では無くて、あくまでマーケットでの価値の事。
マーケットは感情で動いているのではなく、全て数字に置き換えられたもので動いているんですね。またまた納得でした。

頭の中が整理され、今までモヤモヤしていた部分がスッキリ。
アートマーケットをこんな風に分析して語れるのは、北島さんの他にはいないのではと思えるほど、内容の濃いセミナーでした。

アートな世の中会議 No2


左から大槻雄一郎さん、枝澤佳世さん、大黒屋旅館代表の室生俊二さん、経営コンサルタントの山口周さん、平山美聡さん






室井社長が菅木志雄さんの作品で説明




先日開催されたアートな世の中会議第2回目は、経営コンサルタントの山口周さんと大黒屋旅館の代表室井俊二さんとの、夢のような対談です。

山口周さんは「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか? 経営におけるアートとサイエンス」の本の著者。この本は2918年ビジネス書大賞準大賞を受賞したベストセラーとなっています。

山口さんの開口一番「美意識を鍛えてどうするの?」
いきなりの問いかけにみんな唖然!
そうよね、美意識を鍛えてどうしたいんだろ??? 頭は?マークでいっぱい。

「美意識を鍛えるのは、専門家がいいと言っているのものがいいと思える様になる事でないんです。
その人にとって良い物を見つける事が出来、人と違う意見が言える様になる為に鍛えるんです」
明快な回答に頭の中のモヤモヤがパッと晴れました。

美意識はなぜ必要かというと、
「サイエンスは正解を導き出す事は出来るが、問題を発見したりゼロから何かを生み出すことは出来ない。
なのでアートという直感・感性・美意識の部分を鍛える事が必要で差別化に繋がる」
こんな内容のお話でした。

室井さんはアートスタイル経営で、驚異のリピート率73%を誇る温泉旅館大黒屋さんの社長さんです、
室井社長は社員教育にもアートを活用し、アート的要素を経営の資源として取り入れて経営に活かされています。

作品がなぜいいのか?
なぜアートを取り入れているのか?
なぜこの作品なのか?

自分の哲学や美意識を語る事で、お客様からも共感して頂いているそうです。

室井社長のお話を伺って、大黒屋さんに行ってみたくなりました。

新北斎展






北斎は様々な作品を手がけていますが、こんな舞台装置のようなものも造ったんですね。会場内は、ここのみ撮影OKでした。


森アーツセンターギャラリーで開催中の「新北斎展」
2月末で来場者が10万人突破したという 超人気で、70分待ちとも言われていたので、気合を入れて9時半に行って並びました。

火曜日以外20時までやっているので、朝一にするか夜にするか迷った結果朝で大正解。思ったよりゆっくり観ることが出来て良かったです。

20歳から90歳までの、国内外から集められた480点近くにものぼる作品の展示は圧巻でした。
この北斎展では、画号によって6期に分けて紹介されているので、その時代の作風の変化の違い等が分かりやすく、とても興味深かったです。

この展覧会を監修された永田生慈さんは北斎研究者として有名で、2000点余の作品を収集されており、永田氏の遺志により本展出品後は一括して故郷の島根県に寄贈される事になっいるそうです。
永田コレクションを東京で見れるのは今回が最後。なのでたくさんの北斎ファンの方が来場されているんですね。

ART in PARK HOTEL TOKYO 2019




小瀬村真美さんの作品。静物画を模したセットを使い、あたかも絵画のように見える写真


1980年代、新表現主義的一派、「関西ニューウェーブ」として注目された松井紫朗さんの作品


桑原盛行さんの抽象幾何学で独創的な表現の作品(1980年代)


1980年代に活躍された森村泰昌さんの最近の作品


1980年代前半に注目されていた吉澤美さんの作品


現在ニューヨークで活躍されているASAKO IWASAWAさんの作品


鉄のアートで注目を集めている加藤智大さんの作品。25階の受付のところにも大きな作品が展示されていました。


壁面いっぱいに描かれた山口佳祐さんの作品。26階の展示の他に、地下通路からホテルのエレベーターホールまでの壁面にも。




アートフェア最後は「ART in PARK HOTEL TOKYO 2019」のご紹介

汐留にあるパークホテル東京は、「日本の美意識が体感出来る時空間」をコンセプトに、客室をアート空間にする取組みをしています。
31階のアーティストフロアの全客室は壁に直接絵を描いた「アーティストルーム」で、客室そのものが作品となっています。
人気の部屋は何ヶ月も先まで予約が取れない部屋もあるそうです。

パークホテルの今年の展示のテーマは「1980年代」
当時の作品や、80年代に注目を浴びた作家の方達の近作や新作が展示されてました。

アートの勉強をしている時に本で見た作品の数々を、こうして一堂に見る事が出来て感無量! やっぱり実際に本物を見れるって、最高の贅沢ですね。

アートフェア東京2019




西崎茂さんの作品


宮本大地さんの作品


戸賀崎珠穂さんの作品


瀬戸優さんの作品


山田航平さんの作品


エトリケンジさんのワイヤーアート


5億の値段がついているジャコメッティの作品



3月8日から始まったアートフェア、次は日本最大級の国際的なアートの見本市「アートフェア東京2019」のご紹介

第14回目となる今回は、国内外から160のギャラリーが出展。
古美術・工芸・近代美術・現代アートまで幅広い時代とジャンルの作品を展示・販売します。
会場で沢山の作品を見て回り、直接アーティストの方とお話して気に入った作品を購入出来るので、アート作品を探している方にとっては最高に嬉しい場所。
作品を見る眼差しも真剣そのものです。

今年は入場者数がなんと過去最高となる60,717人を記録!
会場は次々来場する人達で熱気に包まれてかなりの混みよう。
行った時間が悪かったのか、凄い人だなと思ったのは気のせいではなたったんですね。

今回も素敵な作品に沢山出会え、お気に入りの作家さんが増えました。
改めて作家さんの作品を見に、ギャラリーに伺いたいと思います。

3331ART FAIR












藤浩志さんの作品


カタログにも載っていた高山登さんの作品




3月8日から始まったアートフェア、まず最初は「3331 ART FAIR」のご紹介

会場となっている「3331 Arts Chiyoda」は、アーティストとコレクターとギャラリーを直接繋げ新しいアートマーケットを開拓してきた文化芸術施設です。
以前中学校だった校舎を改修して、アーティスト主導の民設民営のアートセンターとして2010年にオープンしました。

1Fのメインギャラリーでは、今回特別企画展として1960年代のもの派から80年代まで各時代を牽引してきた「高山登・椿昇・日比野克彦・藤浩志・堀浩哉」の作品が展示。
昭和を感じさせるような懐かしい作品の展示もあり、ちょっとホッとする場面も。

会場には絵画や写真・映像・立体・インターネットなど様々なメディアを用いた作品が展示されていて、若手も大活躍!

これはどうやって作られているんだろう?
使われている材料は何?
これって何を伝えたいのかしら?
等など、アーティストの方とお話しながらじっくり見て回っていたら、時間切れ。
来年は1日かけて見て回る位の気合を入れて参加したいと思います。

アートプロジェクト受賞者決定

私が所属するアートのある暮らし協会で、昨年審査のお手伝いをさせて頂いたアートプロジェクトの受賞者が決まりました。


今回で3回目を迎える「Chiristmasu Art Competition in YOKOHAMA」展
アートに親しんでいただく機会を作り、才能溢れる新たなアーティストに光を当てようと企画されました。
日本画・洋画・陶工芸・写真・書道など様々なジャンルのアーティストの作品が129点勢揃い。(129点全部の写真が「Yokohama Walker」に掲載されました)
赤レンガ倉庫に5日間で7000名以上のお客様にご来場いただいたそうです。
本展は、審査員の先生方の審査と、一般の来場者によるアンケート形式の審査も考慮され下記の4名の方の受賞が決定しました。


【大賞】野見山大一様 『宝石箱』


【準大賞】Atelier Agapanthus 山崎清子 様 『manda-la』


【審査員特別賞】新家智子 様 『Future』


【人気アーティスト賞】秋田則子 様 『夕暮れのカフェ』


4名のアーティストの方の作品は、2019年7月下旬にイギリス・ロンドンの「Mall Galleries」に展示されます。
素晴らしいですね。 おめでとうございます!

蜷川有紀さん・ダンテプロジェクト






「煉獄編」の描き始めを見学


ダンテプロジェクト委員会の皆様のご挨拶


アトリエの様子




蜷川有紀さんが描く3m x 6mの超大作・ダンテ「神曲」プロジェクト「煉獄編」のキックオフイベントにお誘い頂きました。

2017年に発表された「地獄編」に続き今回はこの世とあの世をつなぐ不思議な場所「煉獄」を群青色を基調とした様々な青で神秘的な山々と煉獄にいる魂たちを描かれるそうです。
なので、ドレスコードは青でした。

今回は、制作場所を宇都宮ビラ・デ・マリアージュ内のセントグレイス教会に移し、1年半かけて描かれる予定です。

キックオフイベントには宇都宮市長や栃木県知事・文化関係者の方々を含め200人余りの方々が参加され、盛大に開催されました。

「煉獄編」の作品の描き始めを見学させて頂き、このプロジェクトの成功を祈願する今回の企画。
ダンテの「神曲」のピアノ演奏と共に描かれる様子を、全員が固唾を呑んで見守っていました。

この記念すべき素晴らしい場面に立ち会わせて頂き感動!
参加された皆さまが、蜷川有紀さんの素晴らしいアーティスト活動や素敵なお人柄に魅了された事と思います。

制作過程も含め、今後がとっても楽しみです。

岩本拓郎展「小さいけれど宇宙」






左から後藤眞理子さん・岩本拓郎さん・鍋島佳緒里さん


小さいけれど宇宙
—-煌めきと揺らめき―-

森羅万象の鼓動を描きたいのです。
—-全ての色、すべての形—–
それがどんなに小さくても、
宝石のように光り輝き、
野に咲く花のように、 生命感に溢れ、
それがどんなに小さくても、
広大な宇宙を感じさせるような、
そんなものを描きたいのです。

これは岩本拓郎展のパンフレットに書かれていた言葉です。
ストレートに伝わってくる作家の方の思いと、色彩の美しさに魅了されてしまいました。
今回の展示のメインとなる、11cm角の正方形の作品。
どれも小ささを感じさせず、岩本さんの世界が広がっていて、私たちに語りかけているよう。 美しい色彩が様々に光り輝いて、ほんとに美しい作品ばかりでした。

初日に岩本さんがギターを弾いて歌ってくださるギャラリーコンサートがあるとお誘い頂き興味津々。
最近あちこちでギャラリーコンサートが開かれるようになりましたが、絵を描かれた作家の方が、歌も歌われるというのは初めてなのでワクワクしながら参加させて頂きました。

岩本さんの作品に囲まれた空間での感動的なコンサート。
岩本さんと友人の作曲家でもある鍋島佳緒里さんの語りかけるような優しいハーモニーに心が洗われるようでした。
滅多に体験出来ない素敵な企画をしてくださったギャラリーゴトウの後藤眞理子さんに感謝です。
大好評だったので、第2弾もあるとか。
次回もぜひ参加させて頂きたいと思います。


※岩本さんの作品は、「インテリア・アート」のアーティストご紹介のところにも載せさせて頂いています。